明日帰国。
何を悲しむ必要がある。
僕という一固体が、たった1年外国に移動し
本来あるべき所へ、戻るだけだというのに。
僕はなんだか、すごく悲しい。
もはや日本が「本来あるべき所」なのかも良く分からない。
僕が本来あるべき所は、日本では無く、どこか違う環境のような気がする。
日本という場所に、執着する心はすでに消え去った。
海を隔てたその先にあるのは、異国であるが、異界ではない。
人々は皆、化け物などでは無く、僕たちと同じ人間である。楽しければ笑い、悲しければ泣く。
ただ、鳴き声が違う。それだけの事だ。
幸い、鳴き声を真似る程度の能力は、ヒトであれば誰でも携えている。
もう彼らは「ガイジン」などでは無い。ただのヒトだ。
ほら、日本と「ガイコク」の厚い壁は消え去った。
ベルリンの壁が無い今、どうして東ドイツに留まる必要があろうか。
日本にしがみつくのは、もうやめにしないか。
「ガイコク」なんぞ大した事は無い。
僕の「本来あるべき所」は海の向こうにあるかも知れない。
僕は日本に「移動」するけど、「帰る」つもりは無い。
さて、次はどこに移動しようか。
なんてアホくさい記事書いてますけど、僕もとうとう帰国です。
でも、本当、海外って大した事無い。
面白い事やればみんな笑ってくれるし、つまらなければ殴ってくる。
日本人とそんな変わんない。
俺はドイツ語もそんな喋れないし、特に人間的に成長しましたとか思わないけど
そこが分かっただけでも、留学した価値はあったと思う。
大成功です!!なんて嘘くさいことは言わないけれど
それなりに良い留学生活でした。
では、また日本で。